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№
句
俳 号
1
水に触る枝の先まで桜咲く
さと志
2
大波のぽつとサーファー吐きだせり
貴美子
3
灯台の見える喜び新社員
斐紗子
4
三陸の海にたゆとふ後の月
芳 洲
5
幼子の海へのデビュー砂日傘
興 洋
6
ひらがなの宙を舞ふよな竹落葉
光 夫
7
渡良瀬の流れをぬって麦の秋
正
8
江ノ電を途中下車して泥鰌鍋
典 男
9
納豆を好んだ父の魂祭り
要四郎
10
例会の木戸押し出れば処暑の雨
源 一
11
千手仏千のてふてふ放ちけり
さと志
12
緑射す一刀彫りの親子鷹
貴美子
13
小鳥来る海抜ゼロの神の域
斐紗子
14
葉桜やシニアの集ひ早や十年
芳 洲
15
弥六沼逆さ磐梯盆に入る
興 洋
16
廣域農道土手一直線草紅葉
光 夫
17
バッタとぶ子犬も跳ねて散歩道
正
18
健診を終えて見上げる鯉のぼ
典 男
19
夏蕨この道行かば子と逢へり
要四郎
20
八十の女姉さん被り田草刈り
源 一
21
背伸びして沖まで払ふ海開き
さと志
22
霧湧いて広がる不安地震のあと
貴美子
23
あおあおと竹の太箸婚決まる
斐紗子
24
大地震や外に出てみれば春満月
芳 洲
25
文庫本栞は南京はぜ紅葉
興 洋
26
もういいかいまあだだよとの春の声
光 夫
27
春風や一輪活けて午後のお茶
正
28
小岩井は雲一つなき夏の原
典 男
29
せせらぎを分ける大岩苔の花
要四郎
30
山間のゆらぐ水面や田植え前
源 一
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