第126回 C-NET ひたち 俳句会を開催

 10月29日(木)コミュニティNETひたちデジタル写真同好会の秋の撮影会があり、裏磐梯高原の紅葉や黄葉など秋らしい情景を楽しんできた。
俳句を作るためには良い句の材料に出会うことも大切で今回のような機会は貴重である。何回か撮影会の様子を句に詠んで先生の選に入ったこともある。

弥六沼と裏磐梯

弥六沼と裏磐梯

大沢沼の黄葉

大沢沼の黄葉

 

10月の句会

  • 日 時 : 10月21日(水)13:40~16:00 句会
  • 場 所 : NPO法人コミュニティーNETひたち多賀事務所

小野先生の講話

  7~10年俳句をやっているといきづまりを感じることがある。このスランプをいかに退出するか難しい。自分の行動思考の枠の中から飛び出し発想や俳句の枠から外れて題目を自分で考えて詠もうとすると脱出できるといわれている。
例えば「荒海や佐渡に横たふ天の川」この句は実態を見て詠んだのだろうか?
これは芭蕉の幻視から想像して詠んだ句と言われている。
自分で課題を作って詠むとこのような句ができる。

角川の俳句雑誌で選者3名が推薦した稲垣進一さんの句

  1. きりぎりす飛んで世間が広くなる(きりぎりすを自分になぞらえている)
  2. 百円の秋刀魚一尾骨残す(骨だけ残しきれいに食べたようすが見える)
  3. 人として結局孤独芋を食ふ(人間最後は食である)
  4. 秋の蚊に愛の献血したりけり(ユーモア)

句作りで袋小路に入ったとき一時句から離れて詠むとよい。
範囲が広がり大きく深い句が読める。俳句はものに託し語らせるのが大事である。



 俳句同好会も今回で126回となり、H17年5月から毎月1回ずつ休まずに続け10年6か月経過した。参加者9名中6名は1回目から参加しており10年経っているので大変参考になるお話であった。

126回C-Netひたち俳句会結果

小野さとし先生選

特選 居待月ひとつ消えたるビルの窓 仁 志
準特選 木の実落つ臍の如くに要石 キミ子
かくれんぼ鬼忘れをり秋夕焼 芳 洲
ホームだけ残る廃線虫時雨
子の笑顔ぎつこんばつたん秋の原 典 男
菊の日や一息入れて般若湯 光 夫
竹を伐る茶杓あれこれ考へて
深川の五人男のかかしかな 興 洋

文責 大島 興洋

【 俳句会リーダー   櫻井 キミ子 】
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