第133回 C-NET ひたち 俳句会を開催

 5月13日(金)何時もの俳句のメンバーで白水阿弥陀堂へ吟行しました。「願成寺」白水阿弥陀堂は、永暦元年(1160年)、藤原清衡の娘・徳姫が建立した平安時代末期 の阿弥陀堂で、福島県唯一の国宝建造物に指定されています。平泉の中尊寺金色堂を模した優雅な建物で阿弥陀堂建築の 代表的な例と言われています。
浄土庭園は平安時代の面影が残り、池中の石組、玉石敷きの白洲、そして朱塗りの橋の欄干等は当時の貴族の生活を彷彿させると案内されています。
快晴の5月,四方を山々に囲まれしっとりと落ち着いた御堂と園池でした。
池では木の柵に亀が乗り、あやめが沢山咲いていました。
周りは猪除けの電気を巡らしてありました。既に猪に掘り返された所も見受けられました。
季節を変えて秋などは池に映る見事な紅葉を見ることが出来ることでしょう。
下欄の「白水阿弥陀堂」の写真をご覧ください。

5月の句会

  • 日 時 :5月18日(水)13:00~16:00 句会
  • 場 所 : NPO法人コミュニティーNETひたち多賀事務所

小野先生の講話

  今月は「俳句は推敲が大事である」でした
 ・焦点がはっきりしている。
 ・焦点を絞る。
 ・読者にスーッと入って行くもの。感動を与えているか。
 ・季語をより深く理解している。季感が生きているか。

例句

  1. 夏の朝友と野球を楽しんだ : 遊んだ、野球、作者の心が読み取れない。
  2. 夏の朝塁線にヒット打つ : ものや季語に語らせるのが大切。
  3. 梅雨の空一塁線にヒット打つ : 語順を入れ替えて解るようにする。
  4. 梅雨晴間一塁線にヒット打つ : うきうきとあかるくなってくる。
  5. 梅雨空に風穴開けるヒットかな
  6. 梅雨晴間ヒットで抜いた一塁線
  7. ヒット打つ一塁線の先に夏 : 何度も推敲していくうちに良くなる。
                                            明るく気持ちよい句になった。
より平明に明確に表現と内容が一致したとき句が出来あがる。


133回C-Netひたち俳句会結果

小野さとし先生選

特選 若葉風歩幅大きく歩きけり キミ子
夏場所や満員の沸く反りポーズ 源 一
六義園桜若葉に抹茶かな 興 洋
黒南風の波押され来る大洗 典 男
校門へ続く並木の花水木
阻止柵あり帰還不能の庭も春 仁 志
花こぶし介護施設の鎮魂歌 芳 洲
盆栽へ今朝たつぷりと春の水  光 夫
龍神橋にお茶を点てをりみどりの日  正

太鼓橋と阿弥陀堂

太鼓橋と阿弥陀堂

楠の緑

楠の緑

出猩々

出猩々

池のあやめ

池のあやめ

文責 櫻井キミ子
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【 俳句会リーダー   櫻井 キミ子 】
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