第142回 C-NET ひたち 俳句会を開催

 2月5日大子で行われた「第33回全国氷瀑俳句大会」に参加してきました。
2月の寒波で瀧が凍り、「しが」も流れたとテレビ、新聞ニュース等でも報道され、楽しみにしておりました。今日は薄曇り、午後は雨の予報でした。今日の瀧は三筋の流れを残して端のほうは凍っていました。
事前投句は一般の部836句、小・中学生の部1237句でした。小・中学生の部の投句数が増えたことは喜ばしいことです。  
今回は今瀬剛一主宰の 「俳句を楽しく」の講演がありました。

今瀬剛一特選  事前投句
・氷瀑を垂らせし崖の高さかな  佐藤 秀峰
・うら表なき大根を干しにけり  国安 静江
・一段二段三段四段冬の滝    川田 登喜重

今瀬剛一特選  当日投句
・晴天の氷柱の上を水走り     山形 和子
・滝壺は水を平らに冬の滝     袴塚 竜子
・滝四段はがねの色に凍てにけり  屋代 孤月

部分凍結の袋田の瀧


2月の句会

  • 日 時 :2月15日(水)13:00~16:00 句会
  • 場 所 : NPO法人コミュニティNETひたち多賀事務所

小野先生の講話

  今月は俳誌「俳句」1月号の4人の鼎談、(中原道夫・小澤実・小林貴子・中内亮玄氏)
今年の若手俳人から目を離せない人達についてのお話でした。
良い作品の例について、句意を読み取れないか、どう鑑賞するか。合評。

例句として
 例句1. 風と木と書いて楓や五月来ぬ  村上 鞆彦
 例句2. 満ちきつて月揺らす潮熱帯夜  村上 鞆彦
 例句3. 百年後ここに血痕草を刈る   関  悦史
 例句4. 滅ぶ民を冬青空として眺    田中 裕明
 例句5. あらそはぬ種族滅びぬ大枯野  田中 裕明
 例句6. 次々と逝きて温石ただの石   今瀬 剛一

第142回C-Netひたち俳句会結果

小野さとし先生選

特選 長々としり取り遊び日脚伸ぶ 芳 洲
冬の瀧父に会いたくなりにけり キミ子
小春日の光の粒の犇(ひし)めけり 仁 志
独り居の豆を撒く義兄声響く
炬燵寝を叱る妻なく夜も更けし 典 男
足裏のひときは寒し朝の庭 興 洋
散髪を終へて冬帽ゆるゆると 光 夫
夕膳の溢れる蟹の食そそり 源 一
冬の虹子より届きしチョコレート

文責 櫻井キミ子

【 俳句会リーダー   櫻井 キミ子 】
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