第143回 C-NET ひたち 俳句会を開催

「好文亭からの梅と千波湖」(水戸)
 





「好文亭からの梅と千波湖」(水戸)
                                                                                 
                                                                     「琴平駅」(愛媛)
「琴平駅」(愛媛)あっという間に梅の季節も終わり、もう桜便りです。好文亭の最上階から一望する梅、千波湖、水戸市街は今年も素晴らしい眺めでした。
暖かさも増し、そろそろ旅ごころを感じるようになりました。各地の名所、旧跡を訪ね歴史に想いを馳せることは楽しみです。さらに名句をものにできれば楽しさも倍増ですが・・・。
C-Netひたちも今年4月、15周年を迎えます。俳句の会もこの式典に合わせ、各メンバー3句づつを額装し作品を展示します。最近はテレビでも俳句番組が人気になるなど関心が増しているようです。日本の特徴的な文化として、また個人的には頭脳の鍛錬、老化防止にも大いに役立つと期待しています。
                                      (村山記)

3月の句会

  • 日 時 :3月15日(水)13:00~16:00 句会
  • 場 所 : NPO法人コミュニティNETひたち多賀事務所

小野先生の講話

  「今回は切れ字「や」についてのお話。(角川俳句雑誌を見ていて感じたこと)
句作の背景:「いま冬の空が見える窓辺にいます。窓辺には赤い室咲きの花が置かれていて、その先の海は黒々と荒れています」
 この情景を切れ字「や」を使って詠んでみる。との課題で下記の4例を提示。

1.「室咲やくろぐろ荒るる窓の海」
2.「くろぐろとすさぶる海や室の花」
3.「くろぐろと海すさぶるや室の花」
4.「室咲きの赤やすさぶる窓の海」

1.と2.は順序は逆だが、句の印象はほぼ類似。初心者に多い作風。
3.は海のすさぶる情景が強調されている。4.は赤を強調し、海のくろぐろを省略している。3.と4.はある程度、俳句経験者の作風といえる。
「や」を使う場合、語句の認識の順序が重要。何を強調するかを考え、語句の順序を工夫すること。読者への印象を考え、直感を大事にしたい。とのお話でした。

第143回C-Netひたち俳句会結果

小野さとし先生選

ゆつたりと流れる雲や喜寿の春
新しき眼鏡春日の眩しかり キミ子
水切りの石春風の中に消ゆ 光 夫
幻の大煙突や山笑ふ 芳 洲
何たること喜寿を過ぎての花粉症 興 洋
余震の中産声上げし子一年生
移植後の早や根を張りて春菜立つ 仁 志
吊し雛男同士の伊豆の旅 源 一
恋猫の目月夜に青く彷徨へり 典 男

文責 村山 典男

【 俳句会リーダー   櫻井 キミ子 】
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