俳句的生活(中公新書)長谷川櫂著の紹介があった。
俳句は人生を変える
日々の暮らしから、生き方、死に方までわずか十七音、世界で最も小さな詩から汲みとれる壮大な知恵とは。
俳句は十七音からなる、地球上でもっとも短い定型詩である。そのうち何字かは季語を含むのだから、作者が独創を発揮する余地はさらに少ないように見える。だが、それだからこそ、ひとつひとつの言葉は磨かれ、詠む人の感覚や記憶が凝縮されるのだ。
・・・実感あふれる俳句作りを・・・
中七がポイント、もちろん上五、下五でも勝負できる。
実作の例の紹介
第70回実朝忌俳句大会 平成30年3月4日(日)鎌倉鶴岡八幡宮直会殿
・ やぐらみな武士の世のまま梅真白 鈴木信行
第69回 平成29年3月5日(日)特別賞(神奈川県教育長賞)
・ 五山みな空一枚の冬日かな 鈴木信行
日高俳句会2月例会
・ きさらぎの海ひとり占めフェリーゆく 鈴木信行
◆鈴木信行先生選句◆
特選 | 俳壇の切り抜き増へし春炬燵 | 芳 洲 |
---|---|---|
◎ | よくもまあ百段雛の街おこし | 典 男 |
◎ | つつまれし焼芋英字新聞紙 | 光 夫 |
◎ | 吊し雛思ひ出いまも伊豆の旅 | 源 一 |
〇 | 梅東風や指の太さの句碑の文字 | キミ子 |
〇 | 傾きし擁壁いまも三・一一 | 孝 |
〇 | 桜餅母の瞳に迷ひけり | 仁 志 |
〇 | 冬夕焼け筑波も加波も神の色 | 正 |
〇 | 手続きの立て看板や納税期 | 興 洋 |
文責 大島 興洋