第15回 C-Netひたち俳句会
今回の句会は、第2水曜日でしたので、前回からの間隔が短く早く感じました。雨模様の蒸し暑い日の句会で冷房を入れました。8月もお盆になりますので、第2水曜日に行います。
・日時:7月12日(水)14:00~17:00
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生のお話
今回は、「俳句の器」についてのお話でした。
俳句の定型(5、7、5、)の17音の中に、大きなもの、小さなものも盛り込むことができる。詰め込み、述べすぎ、リズムに乗らない、を避け効果的に省略し焦点を絞り、有効な表現をする。俳句と言う器には大きいもの、小さいもの、深いものも盛り合わせることが出来る。
例句
・菜の花や月は東に日は西に 蕪村 (大きいもの)
・夏草や兵どもが夢の跡 芭蕉 (深いもの)
・やれ打つな蝿が手をする足をする 一茶 (小さいもの)
例句を通して、解かり易く説明して下さいました。皆さんも1句をまとめる場合は、下記のことに注意して、推敲しましょう。
1) 興を覚えた対象を先ず把握する。
2) 何故それに興を覚えたかを心に問う。
3) 対照を更によく見て、その対象に感動を覚えた核を把握する。
4) その核を詠うための最も適切な言葉、そして当季の季語を選び出す。
5)それらを五、七、五音にまとめ、よく口誦して調べを整える。
☆擬音(擬声・擬態語)について、中村斐紗子対岸同人のプリントを読んで擬音(擬声・擬態語)の俳句に挑戦してみて下さい。
第15回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 涼風に胸をはだける丸木橋 光夫
準特 江戸切子梅酒の琥珀湛へあり 芳洲
◎ 高原へ迫り出す露台遠浅間 斐紗子
◎ 露の草一輪さして茶を点てる 正
◎ 近道は川のへり行く赤まんま 敦子
◎ 羅臼岳海からが佳しスカシユリ 秀峰
◎ 上流は濁りて速し夏の川 キミ子
○ 無人駅おいでおいでと青田風 淳
○ 高速道眠気を覚ます合歓の花 興洋
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