推敲について
今月(9月)は初秋の着想のいい句が多い。
推敲をしてはっきり、すっきり、リズムを工夫したい。
詠み手の心が選者の心にじかにとび込んでくる句、単純化、省略が効いていて、いろいろ考えさせられる句、その中で昂った気持が出ているか、よく推敲しよう。
◆鈴木信行先生選◆
特選 | 少年の願ひ大きく青薄 | キミ子 |
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特選 | 新涼や磨き上げたる能舞台 | 芳 洲 |
◎ | 万緑や山は山をば隠したり | 光 夫 |
◎ | 好きだった庭花あふる秋彼岸 | 典 男 |
〇 | 秋冷や妻手渡しの茶をすすり | 正 |
〇 | 肩触れしこちらは知らず赤のまま | 仁 志 |
〇 | 艦砲の怖さ今でも夏の雨 | 孝 |
〇 | 奥入瀬の瀬音軽やか秋澄めり | 興 洋 |
文責 内田 芳勲