季語を優先に実感、感動を詠む。
まず下五、次に中七、最後に上五を詠むようにすると説明や事実の報告になることを避けられる。発想の豊かさ、着眼の新鮮さにつながる。
言葉、用語にこだわりすぎると句が観念的になりやすい。
俳句は17文字の短形詩、 なんでも俳句に詠めるわけではない 。
「例」 老い二人(5)、科学都市(5)、 仲秋の夕焼(8)
( )内は字数
◆鈴木信行先生選◆
特選 | 十六夜や眺めては読む枕草子 | 芳 洲 |
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◎ | 草むしり死語とはならぬ軍手かな | 光 夫 |
◎ | シベリアの苦労語らず秋彼岸 | 孝 |
◎ | 少年はロケットが好き水の秋 | キミ子 |
〇 | 沖遥か秋刀魚の群は南下せり | 仁 志 |
〇 | あけび売る小野小町の里の婆 | 興 洋 |
〇 | 顔寄せて胸にいっぱい金木犀 | 典 男 |
〇 | 藷掘って娘に電話してしまふ | 正 |
文責 内田 芳勲