第16回 C-Netひたち俳句会
今回の句会は、第4水曜日で前回からの日数が長かったですが、お盆や夏休み等で忙しく、早く感じました。朝晩は涼しく、日中は暑い日がありますので、夏の疲れが出ませんように体調を整えて過ごし下さい。
・日時:8月30日(水)14:00~17:00
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生のお話
今回は、「俳句を作るときのこつ」についてのお話でした。
例句 A、Bどちらが良い句でしょうか?
A、半分に分けて唐黍兄妹・・・詩、歌に用いる言葉としてどうでしょうか。
B、唐黍をぽきんと分けて兄妹・・・擬態語(擬音)を使い良く分かる句になりました。
A、連山のくっきり見える厄日かな・・・「見える」を「見ゆる」(文語体)に。
B、どこまでも山脈見ゆる厄日かな・・・句の格調、良さ、広がりが感じられる。
A、穂の先の雀等踊る芒かな・・・楽しく感じて詠んだ句、擬人法
B、穂の先の雀の踊る芒かな・・・自分で感じたことを詠んだ句、実写、俳句の格が高い
A、秋刀魚焼く妻の横顔つつましく・・・情景は見えるが疑問が残る。
B、つつましき妻の横顔秋刀魚焼く・・・格調が出た。
例句を通して、解かり易く説明して下さいました。皆さんも一句をまとめる時、参考にして推敲しましょう。
第16回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
遠花火おつまみ一つふえにけり |
淳 |
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◎ |
倭武多果つ拾ひし鈴のちりりんと |
斐紗子 |
◎ |
ベランダが特等席の遠花火 |
興洋 |
◎ |
夕立や二人を分ける種飛ばし |
秀峰 |
◎ |
霧晴れて歓声起こるお釜かな |
正 |
○ |
花笠祭紅の蹴出しの勢揃ひ |
光夫 |
○ |
完熟の両手に溢れミニトマト |
芳洲 |
○ |
人気なき酒列の杜蝉しぐれ |
典男 |
○ |
空蝉の声とも思ふ風の盆 |
敦子 |
○ |
葉から葉へぺたぺた移り雨蛙 |
キミ子 |
河原子の花火、自宅ベランダから 写真:大島会員 |
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