第17回 C-Netひたち俳句会
日ごとに秋色が深まって参りました。創立5周年の記念行事の一つとして、夏井川渓谷 背戸峨廊一泊旅行も計画されています。気候もよく紅葉も美しくなる時期です。沢山参加して、良い句、良い写真が出来ることを楽しみにしております。
・日時:9月20日(水)14:00~17:00
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生のお話
今回は、「肉親を詠んだ句」についてのお話でした。両親、夫、妻、子供、兄弟、を詠んだ句は情緒に流され、甘い句になり易い。客観的、有りの儘、写実的、リアルに詠むと良いでしょう。
例句 父親の句
・ 父らしいことを一度も蝌蚪の紐 中原 道夫
・ 杉山に父かと思ふ瀧こだま 原 裕
・ 父ほどの男に会わず漆の実 仙田 洋子
・ 冬の浅間は胸を張れよと父のごと 加藤 楸邨
例句 母親の句
・ ああと言いて我を生みしか大寒に 矢島 渚男
・ 冬来れば母の手織りの紺深し 細見 綾子
・ 傷なめて母は万能桃の花 茨城 和生
・ 濁り酒母を泣かせし大藁屋 今瀬 剛一
例句を通して、解かり易く説明して下さいました。皆さんも一句をまとめる場合は、参考にして、推敲しましょう。
第17回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
バッタはね子犬も跳ねて散歩道 |
正 |
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◎ |
サーファーを乗せてはがねの波頭 |
斐紗子 |
◎ |
街路樹は一直線の秋の空 |
典男 |
◎ |
秋風や芭蕉と曽良のブロンズ像 |
敦子 |
◎ |
露天風呂湯気の上気の紅葉かな |
淳 |
◎ |
防波堤へドーンと炸裂土用波 |
光夫 |
○ |
総社宮お囃子遠し虫集く |
秀峰 |
○ |
アキアカネ手すりの上のにらめっこ |
興洋 |
○ |
子等を呼ぶ間もなく褪せて秋夕焼け |
芳洲 |
○ |
秋気満つ古民家藁屋開け放つ |
キミ子 |
子犬の散歩 写真:高橋会員 |
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