新社会人や新入生など多くの人達が希望に満ちた人生のスタートをきる時節となりました。
しかし昨年来のコロナ禍がいまだ終息の見通しを得ず、長期にわたる外出自粛や経済の停滞で、社会の閉塞感がつのっています。
句会では、昨年3月から始めたZOOM句会や今年2月からの「夏雲システム」による投句、選句方式など新しい試みが軌道にのってきました。
◆ 句会選句結果2点句以上を掲載
6点 | 芹を摘む日射し柔らか田んぼ道 | 美津子 |
5点 | 春暁や妻在りし日の夢覚めぬ | 芳 洲 |
3点 | 八十路来て「和顔愛語」を称ふ春 | 芳 洲 |
3点 | 永き日を恙なく終へ一人酒 | 芳 洲 |
3点 | 笑む夫の遺影に日差し春隣り | 美津子 |
2点 | 巣ごもりの男料理や浅蜊飯 | 興 洋 |
2点 | ふっくらと山膨らみて山桜 | 禮 子 |
2点 | 花冷えや黒田節舞ふ槍と酒 | 禮 子 |
2点 | 道端に咲くたんぽぽの健気なり | 典 男 |
2点 | 水を撒く何か飛び出た青蛙 | 典 男 |
2点 | 春苗のよろこぶ土を幾通り | 仁 志 |
文責 村山 典男