第20回 C-Netひたち俳句会
本年も残り少なくなり、皆様何かとご多用のことと存じます。今年最後の句会は、大久保交流センターの眺めの良い場所で、昼食会の後に行いました。
・日時:12月20日(水)13:00~17:00
・場所:大久保交流センター404号室(多賀市民プラザ内)
小野先生のお話
今回は、種田山頭火、尾崎放哉、荻原井泉水等自由律のお話でした。
自由律:季語、定型に縛られない。現在私達がやっている有季、定型ではない。
・ 分け入っても分け入っても青い山 山頭火
・ うしろすがたのしぐれてゆくか 山頭火
・ 鉄鉢の中にあられ 山頭火
・ あるけばかっこういそげばかっこう 山頭火
・ 入れものがない両手で受ける 放哉
・ 咳をしても一人 放哉
・ こんなよい月を一人で見て寝る 放哉
山頭火の作句のポイント
1. 情に溺れる無かれ
2. 添えるよりも捨つるべし
3. 言い過ぎは言い足らないよりよくない
4. 道として行として作句せよ
5. ぐっと摑んでぱっと投げる
作句のポイントを、解かり易く説明して下さいました。皆さんも作句する時、まとめる時に参考にして、
推敲しましょう。
第20回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
所在無し待合室の冬日和
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典男 |
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準特選 |
年の暮事定まりて蕎麦を打つ |
芳洲 |
◎ |
鉄索の下の近道冬の瀧 |
斐紗子 |
◎ |
門衛が両手の背伸び小春の日 |
淳 |
◎ |
ほめ上手ほめられ上手の菊花展 |
光夫 |
◎ |
泡吹いて蟹の売らるる年の市 |
キミ子 |
○ |
駅までの坂道二ヵ所野菊晴れ |
敦子 |
○ |
逆光に輝き留む枯葉かな |
興洋 |
○ |
小春日の水と戯る子犬かな |
正 |
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