第22回 C-Netひたち俳句会
暖冬の今年は、すでに梅の花も満開です。句会は大久保交流センターで行いました。今年の5月には、C-Netひたち5周年記念式典が行われると伺いました。素晴らしい発展をされたことは、皆様のご努力の賜とお慶び申し上げます。またご指導いただく者として感謝申し上げます。
2月の句会
・ 日時:2月21日(水)13:00〜17:00
・ 場所:大久保交流センター404号室(多賀市民プラザ内)
小野先生のお話
今回は、「辞世の句」のお話でした。
最後の時に書き残した句、あるいはこの人の辞世の句はこれだろうと、後世の人たちが言ったもの等である。これ等の句について、解説して下さいました。
・旅に病んで夢は枯野をかけめぐる 芭蕉
・清滝や波にちり込む青松葉 芭蕉
・しら梅明くる夜ばかりとなりにけり 蕪村
・糸瓜咲いて痰のつまりし佛かな 子規
・痰一斗糸瓜の水も間にあはず 子規
・おとといの糸瓜の水も取らざりき 子規
・独り句の推敲をして遅き日を 虚子
・春の山屍を埋めてむなしかり 虚子
・水枕ガバリと寒き海があり 三鬼
・春を病む松の根っこも見あきたり 三鬼
・雪はげし抱かれて息のつまりしこと 多佳子
・雪はげし化粧はむとする真顔して 多佳子
・今生は病む生なりき鳥兜 破郷
第22回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
春風を一輪活けて午後のお茶
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正 |
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◎ |
春めきて峠はるかに六角堂 |
淳 |
◎ |
冬ざるる海一望の城址かな |
光夫 |
◎ |
野遊びの子等の中心動きけり |
キミ子 |
◎ |
火口湖の目覚めのころか春の雷 |
斐紗子 |
◎ |
深雪晴れ鳴子こけしの細き目よ |
敦子 |
◎ |
校庭に待ち合わせする大冬木 |
芳洲 |
◎ |
宝登山や香り豊かに和蝋梅 |
興洋 |
○ |
ボール蹴る子等の背後の冬茜 |
典男 |
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