第28回 C-Netひたち俳句会
酷暑もようやく陰りが見え始め、やっと涼しく凌ぎ易くなりました。今朝は一気に秋が来た涼しさに驚きましたが、日中は流石にまだ残暑が続きそうです。C-Netひたちでは、「ひたちインターネット美術館」掲載作業の写真撮影の大仕事が始まります。
今回はお盆に当り、2週遅れで句会を行いました。9月は都合により12日(水)に行います。
8月の句会
・ 日時:8月29日(水)14:00〜16:00
・ 場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生のお話
今回は、朝日新聞の記事より、“ 意外性と飛躍・文章力 ” 作家 多田 容子氏の話しでした。
俳句について、人が笑うとつられて笑う。人の心と体は何かにつられて、つられることが多い。武術
的にはこのましくない。腕を上げれば肩も上がる。身体各所が独立している方が良い。身体各所が
オーケストラのように響きあう。
芭蕉の句
『酔ふて寝んなでしこ咲ける石の上』
俳句は、5,7,5のパートで構成される。各語5,7,5が独立していてうまく協調している。初心者は、下部
は上につられて詠む。
例えば、
『なでしこをみつつ酔ふては寝てしまひ』
和歌、短歌、小説は読んでいて、次が予測できる文は興醒めだ。一語の可能性を尊重すべき。
言葉一つ一つが大事。各部が分離しているが、全体が和し、協調している。思い込みは捨て
なさい。頭がつられないように心がける。俳句も意外性と飛躍が大切。
第28回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
弥六沼逆さ磐梯盆に入る
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興洋 |
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◎ |
溝萩や湖のはるかに磐梯山 |
芳洲 |
◎ |
小岩井は雲一つなき夏の原 |
典男 |
◎ |
キャンプ村つらぬく川を釜流れ |
斐紗子 |
○ |
入道雲どっかと跨ぐ神峰山 |
光夫 |
○ |
みちのくやラッセラッセで夏は過ぐ |
淳 |
○ |
蝉しぐれ座禅の寺は普請中 |
正 |
○ |
隙間無き暑さ軍港灼けてをり |
キミ子 |
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