第32回 C-Netひたち俳句会
本年も残り少なくなりました。日頃は何かとお世話になり有り難うございました。今年最後の句会を行いました。今回は小野先生を囲んで昼食会をしながら、内田さんの司会で、思い出の3句を各人に発表して頂きました。発足当時の句から、特選を頂ける様になった現在の句まで、皆さんそれぞれお話されました。小野先生からは、格段の進歩とお褒めの言葉を頂きました。
12月の句会
・ 日時:12月19日(水)12:30~16:00
・ 場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生のお話
今回は、新年を迎えるに当ってのお話しでした。正月に対する気持、考え方が現在はテレビ、映像等昔と変わって来ました。歳時記には冬とは別に、新年があります。 正月は行事が多かった。元旦から7日まで季語が多い。正月が詠まれないのは淋しいことです。皆さん詠んでみましょう。
★例句
めでたさも中位なりおらが春 小林 一茶
去年今年つらぬく棒の如きもの 高浜 虚子
元日や手を洗ひをる夕ごころ 芥川 龍之介
大年が来るよ我が家のビーグル 草間 時彦
元日はたった一日子等孫等 和田 吾朗
七十も終の初空仰ぎけり 飯島 晴子
元朝の一気の張りを水平線 落合 水尾
晴天の山が押し合ふ初御空 今瀬 剛一
横顔の引き絞らるる弓初め 井上 弘美
第32回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
犬ほえて流星消える寒夜かな
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正 |
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◎ |
朴落ち葉雨の重さの音したり |
キミ子 |
◎ |
ジーンズの夜干しの湿り年用意 |
斐紗子 |
◎ |
支えつつ支えられつつ年暮れる |
芳洲 |
○ |
絵手紙の墨書に一葉もみぢかなり |
典男 |
○ |
冬木立城下見下ろす正宗像 |
興洋 |
○ |
木守柿今日も無事なり通勤路 |
淳 |
○ |
東洋一の煙突ありし尾根の鷹 |
光夫 |
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