第34回 C-Netひたち俳句会
C-Netのお初釜も終わり、梅の蕾もほころび始め、温かい日やまた寒に戻った様な日があり、体調を崩し易いですね。お気をつけてお過ごし下さい。今回の句会は割合暖かい日で、のびのびとした句会が出来ました。芳洲さんから広島の紅葉谷最中(1月の特選饅頭)の差し入れがありました。ご馳走様でした。
2月の句会
・ 日時:2月20日(水)14:00〜16:00
・ 場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生のお話
今回のお話は、「俳句は理屈を嫌う」を、例句を挙げ説明して下さいました。
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・梅雨晴れに一切合切干されをり・・・ |
・情景は見えるが理屈になる。 |
・向日葵に一切合切干されをり・・・ |
・情景は見える。理屈は入っていない。 |
・指に力込めて剥きをり夏みかん・・・ |
・当たり前、理屈、事実そのまま。 |
・眉に力集めて剥けり夏みかん・・・ |
・表情,顔つきが表現されている。 |
・高き木の十本並び大緑蔭・・・ |
・1本で緑蔭、10本で大緑蔭、1+1=2 |
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・1+1=3〜5になる、想像の広がりが無い。 |
・幹高く大緑蔭を支へたり・・・ |
・理屈ではなく、言葉の飛躍がある。納得できる。 |
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・おかしいのだが、面白い言葉の感性がある。 |
第34回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
風はまだ尖りてゐたり梅林
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キミ子 |
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◎ |
大浪の上に波乗る寒の入り |
要四郎 |
◎ |
シクラメン窓を揺さぶる夜半の風 |
淳 |
◎ |
飛立ちてすぐの鍵形越冬鵜 |
斐紗子 |
○ |
冬茜車窓はるかに富士の山 |
興洋 |
○ |
薄氷に軍手のありしあしたかな |
芳洲 |
○ |
スキー後の昔話や露天風呂 |
正 |
○ |
跨ぎみる京の丹後は雪催 |
光夫 |
○ |
新聞を取りて見上げる梅三分 |
典男 |
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