第37回 C-Netひたち俳句会
デジタル写真同好会では飯豊連峰の麓の山形県小国町に行きました。同会には俳句同好会のメンバー4名も行き、偶然出くわしたと言う山焼に魅せられたお話を伺いました。素晴らしい写真を見せて頂き、俳句も出され話が盛り上がりました。
5月の句会
・ 日時:5月21日(水)14:00〜16:00
・ 場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生のお話
今回も続いて、「俳句は即かず離れずに詠む、不即不離」のお話でした。例句を挙げ説明して下さいました。俳句には、一物仕立て(一句一章)と取り合わせ(二句一章)の句があります。切れをはさんでフレーズが不即不離のもので、響きあうのが良い。季語と物が近すぎると説明になってしまいます。ポエジーが無くなりそれだけの句、余韻余情がなくなります。離れすぎると何が言いたいのか分らなくなります。句意がとれない。調和を取って詠むことが大切です。遠くの言葉を近づけて詠む。うまく調和をとって詠むと、ふくらみ、余韻、余情のある句になります。
例句
良い例句 |
・球場に万の空席初つばめ |
今井 聖 |
・今生の今が幸せ衣被 |
鈴木 真砂女 |
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悪い例句 |
・台風や大樹は揺らぎおののきて |
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・肩薄き男女佇む枯れ蓮 |
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・返り花仏のような石一つ |
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・どんぐりや五十五才になりにけり |
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・向日葵やアダムは肋欠けており |
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皆さん考えてみてください。 |
第37回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
湯のあとは岩魚尽くしの夜の膳
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芳洲 |
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◎ |
せせらぎを分ける大岩苔の花 |
要四郎 |
◎ |
色濃き菜一畝残し畑を打つ |
光夫 |
◎ |
三面鏡の中をあふれて黄水仙 |
斐紗子 |
○ |
鼻筋の母似の子犬風かほる |
正 |
○ |
初わらび樽口峠晴れわたり |
淳 |
○ |
山焼きやまたぎの里に茫然と |
興洋 |
○ |
新緑や母にブローチ初給与 |
典男 |
○ |
葉桜やずっしり重き錦蛇 |
キミ子 |
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