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第39回 C-Netひたち 俳句会を開催
第39回 C-Netひたち俳句会

 暑い毎日が続いております。皆様御健勝のこととお喜び申し上げます。日頃は大変お世話になっております。先日上高地の河童橋、松代城址、長野善光寺の旅をして来ました。暑い日でしたが上高地は涼しく清流や緑が美しく、雪を残した穂高の山々の青嶺が迫り、息が詰まるような見事さでした。美味しい空気を沢山吸って来ました。

7月の句会
 ・ 日時:7月16日(水)14:00〜16:00  
 ・ 場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所

小野先生のお話
 今回は、「俳句とは何か」山本健吉、高浜虚子、松尾芭蕉の言葉からお話して下さいました。山本健吉は俳句の固有のものとして即興、高浜虚子は即ち存問を俳句と言っています。松尾芭蕉は物の見えたる光いまだ心の中に消えぬ間に言いとめるべし、(即興のようなもの)間髪をおかず表現する。その後推敲に推敲を重ね完成させる。頭に浮かんだものをメモし全身全霊で推敲して出来上がる。俳聖と言われる芭蕉を超えた俳人は未だ居ない。

 芭蕉の推敲例

  ★ 閑さや岩にしみ入る蝉の声     芭蕉
 
     初案 山寺や石にしみつく蝉の聲   芭蕉
         さびしさや岩にしみ込む蝉の聲 芭蕉

  ★ あらたうと青葉若葉の日の光    芭蕉

     初案 あらたうと木下闇に日の光   芭蕉
         あらたうと木下闇も日の光   芭蕉

  ★ 早苗とる手もとやむかししのぶ摺り 芭蕉

     初案 早苗つかむ手もとやむかししのぶ摺り 芭蕉
         早乙女にしかた望まんしのぶ摺り   芭蕉

  ★ 草の戸も住み替わる世ぞ雛の家   芭蕉

     初案 草の戸も住み替わる世や雛の家  芭蕉


第39回C-Netひたち俳句会結果

 小野さとし先生選
準特選

蟾蜍光源氏を思ひけり 

キミ子
花嫁の袂ぽってり合歓の花 斐紗子
三百本の葱植えし夜のビールかな 芳洲
黄菅野や狭き木道の昼餉かな 興洋
母親を起こす子犬の昼寝覚め
新緑の映える奥入瀬フルムーン  要四郎
夏雲や池塘に凛と枯木立つ
風に透く白きうなじや藍浴衣 光夫
文月や赤子目を惹く笑顔かな 典男

                                       俳句会リーダー 桜井キミ子記
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