第41回 C-Netひたち俳句会
暑さ寒さも彼岸までとか、風の快い季節になりました。皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。
先日「動物園吟行」を、生涯学習で学んだ65歳以上の、俳句仲間と神峰動物園を回って来ました。子供をつれてきた頃、孫達を連れてきたこと等、思い出話で盛り上がりました。大人だけで来たのは初めてでしたが、象、河馬、チンパンジー、ゴリラ、鷲、猿山が人気でした。久し振りで見る動物園は、間近で動物を観察できるように工夫され、少しずつ変わりつつあります。しかし俳句は難しくなかなか出来ませんでした。
「猿山の親子秋日のやはらかし」
9月の句会
・ 日時:9月17日(水)14:00〜16:30
・ 場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生のお話
今回は、「詩とは何か?」のお話でした。「ことばを見つけること」斉藤茂吉、の言葉からお話して下さいました。俳句、短歌、詩は一言で言えば、“ある一定音律をもった美的感動を凝縮して表現したもの”詩情:詩興をもって表現されたもの、発見、珍しいもの、あっと言う驚きのあるもの。俳句は理屈、常套は駄目、発見のある句には詩情がある。
例句
・ 木の実落ち小さき水輪生まれけり・・・理の句、常套句。
・ 吾亦紅風にタクトのあるやうな・・・メルヘンチック、比喩を使って広がり奥行きのある句。
・ 渾身の色となりたる鶏頭花・・・渾身の色が良い。
・ コスモスに風の来てゐる村役場・・・コスモスに風はつきもの。
第41回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
小鳥来る海抜ゼロの神の域
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斐紗子 |
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◎ |
坊守の折り目正しき藍浴衣 |
芳洲 |
◎ |
気がかりなことあり秋の雨の音 |
キミ子 |
◎ |
秋あかね人待ち顔の観覧車 |
淳 |
○ |
新酒酌む飛騨高山は古き町 |
興洋 |
○ |
登校の列をなしたる日焼け顔 |
典男 |
○ |
うたた寝に羅かける妻のゐて |
光夫 |
○ |
能登の秋追いつ追われつ雲迅し |
正 |
○ |
久々に妻に誘はれ鰯雲 |
要四郎 |
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