第49回 C-Netひたち俳句会
5月9日「第五回蕪村結城賞全国俳句大会」が結城市民情報センターで行われました。新川和江(現代詩人)・今瀬剛一(俳句対岸主宰)・小西栄造(結城市長)の合評鼎談(ていだん)があり盛会裡に終わりました。 事前投句数2038句、当日投句数が102句で102名の参加でした。
事前投句
蕪村結城賞 海女浮かび来る前ぶれの桶の揺れ 桑原立生
準蕪村結城賞 春の雪吉野杉箸匂ひけり 早乙女信
準蕪村結城賞 空は海へ傾いてをり松の芯 荻沼嘉枝
結城市長賞 足跡を一つ残せし案山子かな 秋本惠美子
今瀬 剛一特選 姿見の磨かれてあり海女だまり 桑原立生
つつがなき賀状の嵩を喜べり 兼子光枝
蜷の背に日の差し道は半ばなり 荻沼嘉枝
5月の句会
・ 日時:5月20日(水)13:00~16:30
・ 場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生のお話
今月のお話は「選句、作句する場合に考えること」のお話でした。「不要な説明をしていない句はどれか?」下記の句が紹介されました。
例句
1.野辺の陽に都忘れの楚々とあり
2.夏つばめ斜めに進む渡し舟
3.つつじ濃く雨にうたれて人の列
4.農道に乗用車止め田植えする
5.葦切りや至柴又至水戸
例句を通して皆さんと何故選んだかを話し合い、先生の解説を頂きました。
正解 不要な説明をしていない句は№2,5です。
1. 楚々が説明、具体的に
3. つつじ濃く、雨にうたれてが説明
4. 事実を述べているだけ |