第55回 C-Netひたち俳句会
11月14日(土)日立市俳句連盟吟行会が行われました。今年は「天狗の住んでいた伝説の愛宕山」でした。
愛宕神社、飯綱神社、六角堂、天狗の森公園を廻って来ました。当日の天候は予報通り、晩秋の嵐となり残念ながら、
愛宕山頂上からの絶景は霧が立ち込め見られませんでした。雨の中を歩いての吟行、杉林の中も雨と霧、愛宕神社も天狗の面もなかなか風情
があり、幽玄の世界に迷い込んだ感じでした。句会も有意義で楽しい時間を過ごす事が出来ました。有り難う御座いました。
11月の句会
・ 日時:11月18日(水)14:00~16:30
・ 場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月の講話は「日本全国俳句日和について」のお話でした。
10月25日BSテレビより 全国より投句総数 8,355句
選者 片山由美子、櫂三知子、小川軽舟、林家木久扇、宇多喜代子
次の俳句を二句一組として、選者4人の対比した結果、下記のようになりました。
「選は創作なり」作句するのと同じ位大切です。
A ・新走り壁一面に手形あり 0名 有りそうな情景の表現
・手のひらを舟の形にくぬぎの実 4名 手の平の情景描写が細やかで新鮮
B ・鳥渡る汀の小石踏めば鳴る 0名 理を踏み過ぎる
・鳥渡る妻の顎の夕映えて 4名 情景の捉え方が良い
C ・渡り鳥銀座の朝を過ぎりけり 0名 新しさは無い
・大使館の窓開きをり渡り鳥 4名 大使館を取り上げた着想が良い
D ・狐火を見しか少女の広額 1名 狐火、少女の広額は有りそうな表現
・牡蠣剥いて広島の海暮れなづむ 3名 情景の捉え方が良い
第54回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
無し |
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◎ |
安達太良の風に乗る鳶紅葉晴 |
斐紗子 |
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◎ |
木の幹を真紅に染むる蔦漆 |
興 洋 |
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○ |
妻といふ戦友といふ冬支度 |
芳 洲 |
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○ |
宿題を仕上げ背伸びの庭紅葉 |
典 男 |
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○ |
女郎花少しはなれて男郎花 |
光 夫 |
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○ |
車椅子落葉時雨をゆっくりと |
淳 |
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○ |
一人居の昼間は長し木守柿 |
要四郎 |
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○ |
心電図電極多し柚子の空 |
正 |
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○ |
末枯るる川沿ひの道朝日差す |
キミ子 |
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