第57回 C-Netひたち俳句会
1月24日大子で行われた「第26回全国氷瀑俳句大会」に参加してきました。昨年と異なり、今年は快晴に恵まれ素晴らしい天気でした。1月14日から瀧は凍り、「しが」も流れたそうですが、その後解けてしまいました。今日の瀧は一筋の流れを残して凍っていました。事前投句は一般の部1,004句、小・中学生の部753句でした。(「袋田の凍瀧」の写真をページ下に掲載しました。)
今瀬剛一特選
事前投句
・冬桜ぽつんと昏るる無人駅 秋山かつ子
・瀧凍るぶ厚き息を吐きにけり 堤田博子
・落ちてゆく流れに段差冬木の芽 町田静子
当日句
・海めざす力溜めをり瀧凍る 藤田幸子
・冬の瀧結氷拒みつつ凍る 大森政夫
・四段の上は快晴瀧凍る 長沼誠二
1月の句会
・ 日時:1月20日(水)14:00~16:30
・ 場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話 今月の講話は「俳句を作るときの鏡」のお話でした。
先人の良い句を意識しているか?こんな句を作ってみたいとの思いは?
先人の例句を挙げ、俳句の紹介と解説をして下さいました。
・ 夏の川赤き鉄錆のはし浸る 山口誓子
・ 秋の暮れ大魚の骨を海が引く 西東三鬼
・ 緑世界東海道線酷使さる 茨木和生
・ 奉納の一芸うねる百日紅 宇田喜代子
・ 露の夜は露の世ながら去りながら 小林一茶
・ 蛍籠昏ければ揺り炎えたたす 橋本多佳子
・ 遠山に日の当たりたる枯野かな 高浜虚子
・ 白髪の乾く早さよ小鳥来る 飯島晴子
第57回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
磨き上げ松と千両東司にも |
キミ子 |
|
◎ |
手付かずの新刊重ね去年今年 |
芳 洲 |
|
◎ |
餅つきや丸め上手の幼な孫 |
要四郎 |
|
◎ |
縫初や糸を通して針渡す |
正 |
|
○ |
糸垂るる一番凧の親子かな |
典 男 |
|
○ |
釣り人も交へて浜のどんど焚く |
斐紗子 |
|
○ |
大晦日北さす船の汽笛かな |
興 洋 |
|
○ |
遠声や丑から寅への除夜の鐘 |
光 夫 |
|
|