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第64回 C-Netひたち 俳句会を開催
第64回 C-Netひたち俳句会
 8月10日 今年の猛暑を避けてお岩神社へ俳句仲間と吟行して来ました。
 日立市入四間町にある御岩神社は、神仏混淆の神社です。ご本尊・大日如来坐像は、県指定文化財で公開されていました。他にも明治以前の山岳宗教(修験道)の痕跡が、色濃く残されております。お岩神社参道の傍らにある三本杉は、一本の杉が三股に分かれ、太く高く堂々として立派です。水芭蕉、沢山の石楠花の季節も良いですが、夏は杉の参道を進むと木漏れ日がちらちらとして、せせらぎの涼しい音に暑さを忘れてしまいます。玉紫陽花が咲いていました。杉の根元には緑色の苔、少し歩くと汗ばみますが、吟行日和の良い一日でした。


8月の句会
・ 日時:8月18日(水)14:00~17:30  
・ 場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
    
小野先生の講話
 今月は「結婚式の俳句」のお話でした。先日「結婚式の挨拶に一句入れたいのですが」との相談が有りました。どうしても目出度い、末永く等、即き過ぎになり深みのあるしんみりとした句になりにくい。即き過ぎにならず距離をおいたもので、句意ははっきり、さっぱりした、明るい句が良い。
 例句 
 ・玫瑰や沖には今も未来あり  草田男
   広々と前途ようようの明るい未来が想像される。
 ・美しき緑走れり夏料理    立 子
   一句の中に感じ取れるものは、緑のすーと入った涼しげな
   夏料理、美しい花嫁。

第64回C-Netひたち俳句会結果

 小野さとし先生選
               
特選 ダリの絵の時計の歪み残暑なり キミ子  
語り部の亡き数に入る敗戦日
芳 洲  
みそはぎや裏磐梯に風渡る 興 洋  
青蔦のゆさゆさツタンカーメン展 斐紗子  
山間に佳き人の住む蛍かな  
少年の夢多き日やカブトムシ   
炎帝やわれ住む街をわしづかみ 光 夫  
向日葵の無碍の明るさ幼き日 良 佳  
妻在らば満たさるものを合歓の花 要四郎  
疎開時は五才の健児終戦日  典 男  
  
                               俳句会リーダー 桜井キミ子記

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