第71回 C-Netひたち俳句会
3月11日の東日本大震災で、被害に合われた方々に心からお見舞いを申し上げます。
当日私は俳句仲間と吟行に出かけていました。常陸太田市の月遅れ雛祭りです。歴史的な天保の雛、昭和から現在までの新しい雛、手作りの干支の兎の雛等、鯨が丘の店舗を廻り、昼食後の選句中でした。大きな揺れに本当に驚きました。この世の終わりかと心底思いました。動作の速い半分の人はスリッパで外へ出ました。残りの人は、2階の階段を下りる時サボテンの鉢や物が落ちて来るので、動けませんでした。やっと外に出たときは、屋根瓦ががらがら落ち、鳥居が倒れ転がっていました。みなさんもそれぞれに大変な思いをされたことと存じます。
今回は未曽有の大地震で、大津波、原発の事故等々、多事多難な折、身近なみなさんのライフラインの確立、生活環境の復旧、後片付けを優先し、16日(水)の俳句会は中止、紙上句会としました。
3月紙上句会
・ 締め切り:3月13日(日)
・ 当番幹事:内田さん
小野先生の講話は、今月は無しでした。
小野先生には一覧表に添削と丁寧なる講評を頂き、有り難う御座いました。
第71回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
一人住む二月の夜半の電子音 |
典 男 |
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◎ |
春一番原子炉の塔際立てり |
斐紗子 |
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◎ |
鳥帰る常の二人の夕餉かな |
要四郎 |
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◎ | 余震あり川面に揺れる春の木々 |
正 |
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◎ |
譲り合う湯たんぽ一つ余震の夜 |
芳 洲 |
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◎ |
湖に白鳥白帆二重奏 |
興 洋 |
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◎ |
余寒なほ墓も実家も大津波 |
キミ子 |
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○ |
餅背負ひよちよち歩く桜東風 |
光 夫 |
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○ |
ひと雨に一気に芽吹く庭の木々 |
源 一 |
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○ |
夕日さすパソコン室のシクラメン |
裕 |
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