第77回 C-Netひたち俳句会
9月4日、宇都宮市大谷の平和観音、大谷寺(大谷観音)、景観公園の奇岩群を吟行して来ました。堂内の壁面に彫られた磨崖佛は重要文化財・特別重要史跡の二重指定を受けています。本尊の千手観音は、810年弘法大師作と伝えられる日本最古の磨崖佛。直ぐ近くの大谷石採掘場跡にある平和観音は、高さ27m、胴回り20mの大谷石造りの巨大な観音像がありました。戦後に戦没者の慰霊と世界平和を祈って造られた。更に奇岩群の裾を姿川が流れ、葛の花が咲き緑豊かな素晴らしい所でした。
9月の句会
・日時:9月21日(水)14:00~17:00
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は『日本語の表現について』井上ひさしの言葉でした。井上ひさしが書いた色紙が子規会館に掲げてある。
「書くこと」
・ むずかしいことをやさしく ・やさしいことをふかく
・ ふかいことをゆかいに ・ゆかいなことをまじめに
俳句は感動の詩 直感が大切である。
大串 章の言葉 俳句は断面の切れ味示す詩である。
・風船を持たされ鳩を見てをりぬ
第77回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
わが髪も靴もくたくた残暑なほ |
斐紗子 |
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◎ |
水澄めり屋根に石置く御本陣 |
キミ子 |
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◎ |
玫魂の赤き実一つ鹿島灘 |
興 洋 |
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◎ |
蟹の子の逃げおくれたる忘れ潮 |
光 夫 |
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○ |
初茸の生えていそうな林かな |
要四郎 |
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○ |
例会や木戸押し出れば処暑の雨 |
源 一 |
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○ |
台風の雲に逆らい犬走る |
正 |
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○ |
震災やひとり仮設の秋の空 |
典 男 |
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○ |
新涼や身重の嫁の身繕ひ |
芳 洲 |
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