第100回 C-Netひたち俳句会
C-Netひたち俳句会100回記念行事について
雨が降れば“ゲリラ豪雨”、天気がよければ“猛暑”と 、天気も気温も極端に差があり 毎日いろいろな「記録」が出ていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
ここ2,3日秋の気配を感じるようになりました。C-Netひたち俳句会100回記念行事として、合同句集の出版をすることになり、句集内容打ち合わせの結果、具体的な方針も決まりました。今から出来上がりが楽しみです。
8月の句会
・日時:8月21日(水)12:00~16:00 100回記念昼食会後句会
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は『俳句『対岸』主宰 今瀬剛一の俳句について』でした。
高校生時代より俳句を始め、60余年俳句の研鑽をされ、叙情を湛えながら新しい姿勢を持ち、俳句を実践指導してこられました。俳句界でも評価されている。「俳句は詩であり感動である。自分の感動を自分のことばで」を説かれる。
秋の句より(30歳~50歳の句から)
・ 十月の雲より薄し今朝の月
・ 雁渡るそのひた向きの顔みたし
・ どこを開いても夕焼色の本
・ 豊年だ豊年だまた父老ゆる
・ 雁よりも高きところを空といふ
・ 蛍高し吾があこがれもあのあたり
・ 水音を先だてて来る雁渡し
・ 柚子の木に梯子をおけば押し戻す
・ わが前にばかり道あり芒原
・ 花野ゆく歩幅を生きる歩幅とし
・ 気がつけば小鳥来てゐて五十歳
・叙情句、風土愛、新しい感覚で詩性を大事に詠んでいる。
・解らないとか難しいところが無い、それでいて深い。
・思ったまま素直に実感を詠んでいる。
・心象の句でも響いてくる句である。
第100回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
かなかなや連れ立つ二人芭蕉曾良 |
キミ子 |
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◎ |
夏座敷畳の青きひとところ |
光 夫 |
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◎ |
ギイギイと昼寝防ぐインコなり |
典 男 |
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◎ |
交流会二人掛りの胡瓜揉み |
興 洋 |
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○ |
耳遠き二人の会話芒越し |
斐紗子 |
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○ |
原爆忌鐘の音響く仮設家 |
源 一 |
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○ |
フアインダー覗けばカマキリ我睨む |
正 |
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○ |
朝顔や人待ち顔に咲きそろふ |
芳 洲 |
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