第106回 C-Netひたち俳句会
俳句同好会100回記念合同句集が完成しました 。
俳句同好会は平成17年5月に俳句結社「対岸」日立支部長 の小野さとし先生にご指導をお願いして、桜井キミ子会員をリーダーに、約10名の会員で発足しました。
毎月1回第3水曜日の午後句会を開き、H23.3.11の大震災の月も欠詠することなく続け、「平成25年8月に100回を迎えました。これを記念して合同句集を発行することになり、先生の句と各人20句を選び10周年記念展示会に出品した作品も載せることにしました。
編集はワードで行い、PDF化し印刷所に送り、そのまま印刷してもらうオンデマンド方式で作成しました。この方式は10周年記念誌と同じ方式で比較的安価に印刷できる方法です。
句集はA5版で70頁の小冊子となっており閲覧用にC-Netの事務所の書架 にも備え付してあります。
2月の句会
・日時:2月19日(水)13:00~16:00 句会
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は『参考になる例句』でした。
先人の良い句を沢山読み、多作多捨することが上達の秘訣です。
・「人に友星には星座冬に入る」 八島渚男
作者の気持ち、感情の入れ方が分かる句である。
・「あらくれの樹齢三千冬の雨」 坂本賢三
季語が効いている。三千で切れており無駄のな い句である。
・ 「天空に月一つわが受精卵」 辻美奈子
名詞止めにして特有な衝撃を感じる。新しく知的な感じのする句である。
・ 「湯たんぽの昭和の温もり捨てがたく」 詠 み人不詳
俳句は切れが大事である、この句にはない。
「湯たんぽや昭和の温もり捨てがたく」と「や」で切ると良くなる。
106回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
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青空をキャンバスにして霧氷かな
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正
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○
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雪覆ふ石碑の文字の幾百年
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典 男
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○
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音のなき春雪かかる干支の絵馬
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キミ子
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○
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着ぶくれて行商媼たくましき
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芳 洲
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○
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春立つ日合同句集上梓かな
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興 洋
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○
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さくさくと小気味よき音霜柱
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光 夫
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○
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午後の日に傾きかけし雪だるま |
斐紗子
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