第107回C-Netひたち俳句会
3月14日、句友10名と朝からの雨を心配しながらの出発でした。佐野梅林公園、唐沢山城、万葉自然公園片栗の里、みかも山公園、佐野厄除け大師の吟行に行って来ました。
雨も上がり暖かい春の日差しを浴び散策することが出来ました。梅林公園には車椅子の方々がお揃いで観梅に来ておりました。梅は満開のもの、蕾のもの小流れの音も心地よく恒例の野点のコーヒーも美味しく頂きました。唐沢山城では佐野の古い歴史を知りました。
野面積の石垣が心に残りました。明日から片栗の花祭り、少し早いつぼみの片栗、そして可憐な一輪草を見ることが出来ました。片栗は未だでしたが一斉に咲いた時の見事さが想像出来ました。以前に来た時と違い山道もきれいに整備され、階段も出来ていました。
3月の句会
・日時:3月19日(水)13:00~16:30
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は『良い作品とは』でした。
季節感が漂っている句、季節を表す季語が大事、季語を中心に物で語らせよ。
次の句から良い句を選びなさい。
例1. 街角の祠に春の来てをりぬ → 街角の祠の前の薄氷
具体的ではなく抽象的なので物で示すと良くなる。
例2. ひづむほど赤い風船うばひ合ふ → ひづませて赤い風船うばひ合ふ
言い切ることが大切である。
例3.森ゆたか海をゆたかに雪解川
森が豊かであればプランクトン・ミネラルが多く海も豊かで魚も多くなる。
例4.筑波嶺と光り合ひつつ辛夷の芽
筑波嶺(大きいもの)辛夷の芽(小さいもの)の対比が良い。
人事句は多いが、名句は少ない。自然を詠んだ句に名句が多い。
107回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
堅香子の蕾の硬し急斜面 |
キミ子 |
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◎ |
山中に鯉飼ふ漢雪五尺 |
斐紗子 |
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○ |
B29鉛筆ですかと卒業子 |
光 夫 |
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○ |
涅槃西風小脇に抱へ初句集 |
芳 洲 |
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○ |
旅立ちに膨らみ来る桜二分 |
典 男 |
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○ |
墓参りみな海へ向く黄水仙 |
興 洋 |
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○ |
目覚ましを止めて鳥語や春障子 |
正 |
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