猛暑が続いたと思ったら豪雨、広島市の土砂災害、急に来た秋の涼しさ、自然の威力に驚いています。皆様お元気にお過ごしでしょうか。
8月8日「塩屋崎灯台」周辺を吟行してきました。 灯台は今年2月22日に復旧。(入場料 \200/人) 海の潮風に吹かれ、道路は簡易舗装に修復されて歩きやすくなりました。沢山の山百合が咲いていました。灯台からの眺望は最高でした。
近くには「美空ひばり」の歌碑、遺影碑等、みだれ髪の曲が繰り返し流れていました。
暑いところを避けて、「アクアマリンふくしま」水族館でたっぷり涼を楽しみました。 (入場料 \1,600/人) 以前と比べ魚の種類や量は未だ少ないようですが、海月、キンメモドキの群れに魅せられました。
山百合の献花のごとき被災の地 慶子
8月の句会
・日時:8月20日(水)13:00~16:00 句会
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は「瞬間を切り取る名句」のお話でした。
瞬間的詩情、感覚を鋭くして作句する。
・初めての蛍水より火を生じ 上田 五千石
蛍の生まれの神秘的な一瞬をとらえた句。
・双子なら同じ死顔桃の花 照井 翠
震災の痛ましい、やるせない句。桃の花に希望を託した。
・はえとんでくるや箪笥の角よけて 京極 杞陽
はえの有りようをうまくとらえている。滑稽さ、よく見ている。
・流れたき形に水の凍りけり 高田 正子
水に意志有る如し、感情移入。
・一瞬にしてみな遺品雲の峰 櫂 未知子
母親を失った時の句。
112回C-Netひたち俳句会結果 ◇
◆小野さとし先生選◆
◎ |
指揮棒の音を引き出す夏夕べ |
光夫 |
○ |
夜の秋まだ生ぬるき小松原 |
斐紗子 |
○ |
屋敷跡藪に覆はれ合歓の花 |
仁志 |
○ |
熟睡の幼子握る扇かな |
芳洲 |
○ |
両の手に百合の花束発表会 |
正 |
○ |
来し方を白寿の兵や敗戦日 |
典男 |
○ |
朝早く門を開けをり盆の入 |
興洋 |
○ |
川風に汗の歩幅を通しけり |
キミ子 |
|