第114回C-Netひたち俳句会
10月10日(金)台風の合間をぬって、句友仲間の企画により「行先ミステリー吟行会」が初めて行われました。案内の内容は、車から降り繁みをくぐれば突然秋の桃源郷です。木道を歩けば右も左も山野草が一杯、赤とんぼもスイスイ。那珂川からの小流には水性植物が、ミニダム湖には水鳥も。どこまでも歩いていくと突然古代ローマ境に迷い込み、ビクトリア調の秘密の花苑、快い疲れの後は大きめの四阿でゆったり昼食休憩、そして句会となります。というものでした。さてここはどこでしたでしょうか。
水戸市立の公園、七ツ洞公園でした。大小五つの 池とその池を支える五つのダムや周辺の森からなり,その自然環境を生かして,イギリス式の自然風形式庭園、平成11年に開園。映画テルマエ・ロマエのロケ地となったところでした。案内の通りの素晴らしい所でした。今回は穏やかな秋の一日をゆったり満喫してきました。
10月の句会
・日時:10月15日(水)13:00~16:00 句会
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月も前回と同じく基本となる「俳句の形について」のお話でした。
一句一章 5・7・5
二句一章
5・75・・・上5で切れる
57・5・・・中7できれる
切れ字・・・や、かな、けり (大きな切れ)
切れ・・・一旦切れが入る。48字すべて切れ
切れ字、切れは読者に豊かさ、深み感動をあたえる。
下記例句について鑑賞しあった。
例句1.菊の香や奈良には古き仏たち 松尾 芭 蕉
例句2.春一人槍投げて槍に歩み寄る 能村 登四郎
例句3.戒名は真砂女でよろし紫木蓮 鈴木 真砂女
114回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
捨て水にとまどふほどの虫の声 |
光夫 |
◎ |
鹿垣の区域拡がり千手浜 |
興洋 |
◎ |
秋の灯にひとり酌みつつ枕草子 |
芳洲 |
◎ |
真直ぐに落ちるほかなし紅葉瀧 |
キミ子 |
○ |
鹿島灘台風一過月明かり |
正 |
○ |
台風の目の大いさに驚きぬ |
斐紗子 |
○ |
碁に勝ちて一人夜長の赤ワイン |
典男 |
○ |
標高を一気に降りて秋茜 |
仁志 |
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