第116回C-Netひたち俳句会
12月22日(月)コミュニティNETひたちの納会でした。多忙な中、42名の参加がありました。事務所の大掃除、その後場所を替えて多賀プラザの会議室で行われました。最初の挨拶で「平成26年 回顧」でこの1年の振りかえりがあり、当会にとって実りの多い年だったとお話がありました。懇親会では手作りの料理を頂きながら、新会員の紹介や挨拶、格調高い能、剣詩舞等もあり大変な盛会でした。来年も皆様にもコミュニティNETひたちにもいい年でありますよう祈念し、別れを惜しみました。
どうぞよいお年をお迎えください。
12月の句会
・日時:12月17日(水)12:00~16:00 昼食会後 句会
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は「俳句は写生に始まり写生に終わる」のお話しでした。
明治以前のものは、月並み俳句と言われ、子規・虚子の時代より写生が大切と言われ取り入れ始めた。虚子 客観写生 更に奥行と広がりを取り入れ現在に至る。
1.正岡子規の写生 主観写生は、画家中村不折からの大きな影響によるものと一般的に
いわれている。
正岡子規の例句
例句1.柿食えば鐘がなるなり法隆寺
例句2.蕪肥えたり蕪村生れし村の土
例句3.痰一斗へちまの水も間に合はず
2.高浜虚子の客観写生 高浜虚子の造語。正岡子規の論を虚子なりに発展させたもの。
物の見方考え方「ものによせて思い述べる」と理解してもよい。
高浜虚子の例句
例句1.秋天の下に野菊の花弁欠
例句2.白牡丹といふと言えども紅ほのか
例句3. 晩涼の池の萍皆動く
116回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
にごり酒三升ほどの年用意 |
芳 洲 |
◎ |
冬うらら河原に大の字になりて |
典 男 |
◎ |
我前に己の影や秋の暮 |
光 夫 |
○ |
雨情を祖父と言ふ人寒牡丹 |
斐紗子 |
○ |
青空の一幅の絵とし木守柿 |
正 |
○ |
煤払巫女のふるまひ神の橋 |
興 洋 |
○ |
親不孝袖で逆らうちゃんちゃんこ |
仁 志 |
○ |
小春日のリハビリを兼ね庭散歩 |
源 一 |
○ |
断崖の下は海なり冬木の芽 |
キミ子 |
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