第119回C-Netひたち俳句会
3月13日(金)暫らくぶりで、青春切符のグリーン車にて何時ものメンバー10名と吟行。六義園、染井霊園、巣鴨地蔵通りとげぬき地蔵を散策してきました。
六義園は、徳川五代将軍・徳川綱吉の側用人・柳沢吉保が、自らの下屋敷として造営した大名庭園。1695年(元禄8年)に加賀藩の旧下屋敷跡地を綱吉から拝領。 約2万7千坪の平坦な土地に土を盛って丘を築き、千川上水を引いて池を掘り、回遊式築山泉水庭園を築いた。
染井霊園は水戸徳川家墓所。( 水戸徳川公爵家や府中松平家の江戸期の墓。 徳川斉昭の生母・徳川昭武の生母、側室高橋悦子の墓がある。)園内には約100本の染井吉野があり発祥の地といわれている。更に 水原秋桜子、二葉亭四迷、高村光太郎、高村智恵子等の有名人の墓もある。
良く晴れた吟行日和でした。六義園の入り口では満開の真っ赤な躑躅の展示会をしておりました。シンボルとも言われているしだれ桜は、高さ約15m、幅は約20mあると言われています。残念ながら未だ蕾でした。大都会のビルに囲まれこんな素晴らしい庭園があるとはさぞかし緑も紅葉も素晴らしいことでしょう。
3月の句会
・日時:3月18日(水)12:00~16:00
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今回は小野先生の怪我も回復され出席いただいてほっとしております。
今月は「桜の俳句について」のお話しでした。俳句雑誌で桜百句を取り上げられたことがあった。ドナルド・キーンと村上護の対談。ドナルド・キーン氏の生い立ちから始まり、太平洋戦争、研究者、海軍の日本語学校、終戦、大学で日本の文學、短歌、俳句、「奥の細道」で日本文学賞。東日本大震災と日本国籍取得、各種の受賞と名誉博士とご活躍、第50回現代俳句大賞受賞。
俳句と日本人では、桜は世阿弥の能、西行の桜、芭蕉の桜についてなどお話し頂いた。
例句
・さまざまな事おもひだす桜哉 芭蕉
・命二つの中に生きたる桜哉 芭蕉
・海の中にさくらさいたる日本かな 松根 東洋城
・しき嶋のやまとごゝろを人とはゞ朝日にゝほふ山ざくら花 本居宣長
・明日は帰ろう桜散る散つてくる 山頭火 漂泊の俳人、自由律の句
119回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
峠より海のかがやき四温晴 |
キミ子 |
◎ |
梅むすめ日がな笑顔のおもてなし |
典 男 |
◎ |
総毛逆立て白鳥の争そへり |
斐紗子 |
○
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おみくじを結びし梅のさかりなり |
光 夫 |
○
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我が計は遅れ勝ちなり梅開く |
仁 志 |
○
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朝日射す病の床や梅一枝 |
芳 洲 |
○
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会報の巻頭写真菜花かな |
興 洋 |
○
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山寺へ磴の百段梅の花 |
正 |
○
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紅梅の玻璃戸に写る夕入日 |
源 一 |
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