第121回C-Netひたち俳句会
5月8日(金)何時ものメンバー7名と吟行(田植他、都合の悪い方もあり寂しい限りでした)。今回は矢祭山の躑躅山公園と、久慈川の渓谷を散策しました。矢祭の山躑躅は有名ですが、昨年咲き過ぎたせいか今年は花が少ないようでした。公園内には水戸光圀、西行、阪正臣、本居豊顛さんの歌碑がありました。5万本以上の自生の躑躅を楽しんできました。 あゆのつり橋をわたり、夢想瀧へも行きました。河鹿の鳴く渓流は絶景でした。渓谷歩きもおりこうさん、合格さんの像、不動明王など色々見所がありました。
5月の句会
・日時:5月20日(水)13:00より俳句会
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は「回想句をつくる」のお話しでした。
例、田植え:S20~30年は 早乙女、楽しさ、鮮やかさがあったが、現在は機械による田植、短時間で終わる。
・姉さん被り見られぬ影の田植かな
・早乙女の美人だったよ皆が皆
美化して作り甘くなる。自分だけの思いに浸る。ありふれている。
・早乙女もをらずなりたる田植かな 森 澄夫
事実のみを詠む(美化、説明しない)。有りの儘を詠む。
・下駄箱に下駄は老いつつ桐の花 桑原 三郎
121回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
◎ |
地球てふ水の循環虹立てり |
仁志 |
◎ |
大極殿雲の中より揚雲雀 |
キミ子 |
○
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刈り上げるうなじの青し夏来る |
芳 洲 |
○
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植田水逆さ筑波の一人旅 |
正 |
○
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故郷の筍の味姉元気 |
源 一 |
○
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風薫るネモフィラ丘に鐘渡り |
興 洋 |
○
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かしは餅苦手などとと五才の子 |
典 男 |
○
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線路のむかふ早春の凪ぎの海 |
光 夫 |
○
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総入れ歯のことは秘密よ四十雀 |
斐紗子 |
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