第78回 C-Netひたち俳句会
9月8日、「藤村」の「夜明け前」木曽路はすべて山の中であるの、奈良井宿、妻籠宿、昼神温泉へ行って来ました。バスから降り一歩踏み出すと、そこはまるで映画の江戸時代のような、懐かしい宿場町でした。奈良井宿は中山道六十九宿中、江戸から数へて三十四番目の宿、千本格子の家々が軒を連ね、糸瓜が重そうに垂れ下がっていました。
妻籠宿は中山道六十七宿中四十二番めの宿場、どちらも国の重要伝統的建造物群保存地区で木曽路を代表する観光名所として名高い。本陣、脇本陣等、狭い町並は観光客で賑わっていました。「奈良井宿、妻籠の旅」の写真を下に掲示しましたのでご覧ください。
10月の句会
・日時:10月19日(水)14:00~17:00
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は『俳句の省略と具象性について』でした。
例句
1.トランペットひびく渚や秋の海・・・同じ様なことを言っている。
添削 トランペットひびきて消ゆる秋の海
2.サルビアの赫っと緋の帯路の辺に・・・サルビアは赤い、省略できる。
添削 サルビアの帯なす路の続きけり
3.溌剌と声の飛び交ふ落葉かき・・・溌剌とが見えない、具体的にする。
添削 男ごえ女ごえとぶ落葉かき
・俳句は短いので省略し、具象的に表現する。
第78回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
星月夜一向一揆の加賀太鼓 |
キミ子 |
|
◎ |
三陸へ鎮魂の旅秋時雨 |
芳 洲 |
|
◎ |
蹲踞の苔に色添ふ散紅葉 |
正 |
|
◎ |
石榴熟れ喪の明け近き石の門 |
斐紗子 |
|
○ |
百幹のそろりとゆらぐ竹の春 |
光 夫 |
|
○ |
野仏に似たる石あり曼珠沙華 |
要四郎 |
|
○ |
常陸野や合鴨一助今年米 |
興 洋 |
|
○ |
ぽりぽりとりすのごとくに椎の実喰ふ |
典 男 |
|
|