第79回 C-Netひたち俳句会
10月3泊4日の「北国 源平の盛衰」の旅をして来ました。倶利伽羅峠古戦場は、平安時代末期の寿永2年(1183年)の源氏と平家が興亡の明暗を分けた砺波山合戦(倶利伽羅合戦)の舞台となったところ、木曽義仲の「火牛の計」の作戦が有名です。平家の総大将平維盛と対戦した際、牛の角にたいまつをつけて平家の軍勢に放ち勝利をおさめたところ、紅葉の中に牛の像が立っていました。
斉藤実盛関係遺跡、篠原の戦いは、寿永2年(1183年)加賀国篠原(現・石川県加賀市旧篠原村地区)において源義仲軍と平氏軍との間で行われた戦闘である。実盛は最期の地と覚悟して「若々しく戦いたい」という思いから白髪の頭を黒く染めて参戦していた。実盛最期は義仲が首を付近の池にて洗わせたところ、みるみる白髪に変わったため、その死が確認された。篠原古戦場近くにある実盛の首を洗ったとされる池、実盛塚、小松市多太神社には実盛の石像があり、兜が展示されている。 実盛の死後、500年経ってから、芭蕉がここを訪れ、「むざんやな甲の下のきりぎりす」と句を詠んでいる。
この他、巌門、輪島朝市、白米千枚田、上・下時国家、平泉寺白山寺、永平寺、一乗谷朝倉氏、安宅の関等印象深いものが沢山ありました。
平家物語文学散歩の写真は、俳句会結果の下の掲示しましたのでご覧ください。
11月の句会
・日時:11月16日(水)14:00~16:45
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
・ 今月は『若手俳人の俳句鑑賞』でした。
・ 良い鑑賞をすることは、良い俳句が出来ることである。
例句について具体的に説明してくださいました。
例句
1.青北風や母を忘れし土耳古石 ・・・情に流されない句。
2.海見える高さへ鷹の山別れ ・・・格調高い句。
3.焼酎のグラスはバカラ倦怠期 ・・・取り合わせの句。人生の裏を見せている。
第79回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
無 |
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◎ |
車椅子の高さに菊の咲き揃ふ |
要四郎 |
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◎ |
山茶花の波より白く散りにけり |
キミ子 |
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◎ |
三三五五下校の子らへ秋高し |
光 夫 |
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◎ |
古希の秋味噌汁つくる妻が居て |
正 |
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○ |
婚決まる水仙の芽の小指ほど |
斐紗子 |
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○ |
葱好きの老いの二人や恙無し |
芳 洲 |
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○ |
八幡宮神の宿りし大黄葉 |
典 男 |
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○ |
虫食ひの木葉鮮やか冬に入る |
興 洋 |
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○ |
夕暮れの籾殻煙り野鳥立つ |
源 一 |
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