第83回 C-Netひたち俳句会
今回は皆でコミュニティNETひたちの設立十周年記念を迎える準備をしました。 色紙は勿論パソコンで書きました。手書きのような素晴らしい文字です。
落款を押し額に入れると、格調高く立派なものになりました。材料の購入から印刷 準備まで皆さんの手作りです。後は展示して見て頂くのみです。 4月23日~29日(詳細はご案内掲示をご覧ください) 日立市多賀プラザ1階に展示いたします。皆様のお出でをお待ちして
おります
3月の句会
・日時:3月21日(水)13:00~16:40 色紙、額の準備 と 俳句会。
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は『西山睦の言葉』より、選句は創作なり、句を見る力も俳句を作るのと同じである。
選句の基準 取れる句
1.解り易い句
2.言葉の巧みさで出来た甘さが無い句
3.景は平凡だが作者によって非凡化されている
4.自己を一旦捨てて物をとらえている
5.静かな感動が心底にある
取れない句
1.ことさらに難解に述べて曖昧なもの
2.言葉のみの面白さ
3.平凡であって平凡のままに終わっている
4.自己陶酔が激しい、思い込みを押し付けている
5.上っ面を撫でただけのもの
例句
1.言の葉もまた着膨れてをり・・・持って回った言い方、何を言いたのか解らない
2.無月より無欠の十六夜月夜かな・・・言葉のみの面白さ
3.鳴きながら湖の沖へとはぐれ鴨・・・述べている。説明になっている
4.十二月紅ずわい蟹食卓す・・・造語を押し付けている(食卓す)
5.小屋に積む肥料袋や水温む・・・感動のシーンが伝わって来ない、平板になっている
第83回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
無 |
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◎ |
焼きプリン添えて昼食春の風 |
要四郎 |
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◎ |
言問橋に夫と吹かれて草団子 |
斐紗子 |
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◎ |
塔尖り氷り流るるエルベ河 |
キミ子 |
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○ |
茅葺家雛を飾りて町おこし |
興 洋 |
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○ |
蔵通り江戸雛並ぶ裏筑波 |
典 男 |
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○ |
久闊を叙して春田を打ち始む |
芳 洲 |
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○ |
春めくや茶会の後の美術館 |
正 |
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○ |
贈られし杖に艶あり水温む |
光 夫 |
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○ |
脳検査済みて帰宅の春寒し |
源 一 |
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