第86回 C-Netひたち俳句会
5月15日から5日間の日中友好協会・緑化訪中団の旅をして来ました。
武漢、南京、上海はいずれも、広い、大きい、綺麗、に圧倒される思いでした。
写真:下欄の「日中友好協会・緑化訪中団、武漢、南京、上海の旅」をご覧ください。
目的の植樹は武漢の団山基地です。到着までの道中に見えた三階建ての赤い屋根は農家でした。現地には中国の中学生と林業局からの幹部、植林作業の人たちが音楽を大きくかけて待っていました。始めに除幕式があり、その後中学生たちと一緒に松を植えました。子供は何処も同じです。にこにこはにかみながら写真を撮ったり、ゼスチャーで話したり楽しい一時でした。この子たちが大きく成る頃には松林も大きくなっている事でしょう。
6月の句会
・日時:6月20日(水)12:00~16:00 12:00~昼食会
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は『俳壇年鑑よりの俳句』でした。
各ブロックより選評された中から、今瀬 剛一の俳句を取り上げお話して下さいました。
下記の俳句について皆さんで鑑賞し、どんな状況か、内容について想像を膨らませて、特徴を考え話し合いました。
1910年 鈴木しげお氏選
1.春潮を窪ませ二万五千トン・・・窪ませが良い、二万五千トンで船の大きさがわかる。
2.破顔一笑鯨の潮かぶりけり・・・鯨の潮かぶりで鯨との距離、大きさが分かる。
3.月面に残る足跡桜貝・・・月面の足跡と桜貝の意外な取り合わせ。俳句には想像が大事、意外性のある取り合わせが良い。
2011年 河村正浩氏選
1.生も死も冷蔵庫にも扉あり・・・いろいろな扉、考えさせられる句。
2.落涙にも似て一滴の漆なり・・・一掻きから取れる漆は僅か、落涙に似た一滴の漆。
3.家持のいささ群竹今年竹・・・大伴家持「万葉集」の巻き19-4291 本歌取
「わが宿の いささ群竹 吹く風の 音のかそけき この夕べかも」
第86回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
無 |
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◎ |
二度三度と跳ねて手を振る汐干狩 |
典 男 |
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◎ |
一面の浜昼顔の岬かな |
興 洋 |
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◎ |
三太の湯講座の後の栗の花 |
正 |
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◎ |
老鶯の一声にしてそれつきり |
斐紗子 |
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◎ |
廃校の自然塾とし若葉風 |
芳 洲 |
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◎ |
刀法の演技涼しく鎮まれり |
キミ子 |
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○ |
友の顔浮かぶ句会や遠蛙 |
要四郎 |
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○ |
げんげ田や兵隊ごつこ杳かなり |
光 夫 |
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○ |
げんかんを出で曇天の九輪草 |
源 一 |
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