第91回 C-Netひたち俳句会
11月10日、日立俳句連盟主催の第22回吟行に参加してきました。大儀寺・北浦・潮騒はまなす公園でした。大儀寺は松尾芭蕉と親交のあった仏頂禅師が中興開山した寺。芭蕉の禅の師として仏頂禅師は有名である。芭蕉が常陸国鹿島地方へ月見の旅に出たとき、この寺を訪ね一泊した際、句を詠んだと言われている。その時詠んだ「寺に寝てまこと顔なる月見哉」の句碑が境内に設置されている。茨城の自然百選地の大儀寺境内には、句碑が百基以上あり、竹林には筍が生えたような感じである。仏頂禅師像、仏頂塔もある。
下欄の「大儀寺・北浦・潮騒はまなす公園」の写真をご覧ください。
11月の句会
・日時:11月21日(水)13:00~16:00
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は『俳句はすっきり・はっきり・どっきりである』でした。
すっきりしていて人に伝わるか、理屈は駄目、覚え易く頭に入る。リズム、形がなめらかである。はっきり句意が伝わる。一句に詰め込み過ぎない。焦点をしぼる。どっきり、はっとする発見、あっそうかと、感じたものを掴んで、表現したものが有るかが大事である。
俳句が出来たら推敲する。リズムはどうか、報告、説明になっていないか、俳句、詩には飛躍があり、省略が大事である。
第91回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
白菜を砲弾のごと抱へけり |
芳 洲 |
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◎ |
本殿を一回りして神の留守 |
キミ子 |
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◎ |
連れ合ひとひとつ灯の下長き夜 |
光 夫 |
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○ |
落葉掻く声の響きや岬道 |
斐紗子 |
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○ |
宵闇や部活の子らの声はじけ |
典 男 |
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○ |
ひぬま川涸沼へ流れ秋深む |
要四郎 |
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○ |
雲間より漏れ来る日差し紅葉山 |
興 洋 |
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○ |
スキーの計画の夜を古希仲間 |
正 |
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○ |
針治療終へて目に入る寒椿 |
源 一 |
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