第92回 C-Netひたち俳句会
12月、小石川後楽園、江戸東京博物館へ今年最後の吟行に行ってきました。江戸時代初期から、水戸徳川家の庭として造ったもので、二代藩主の光圀の代に完成した庭園です。明の儒学者である朱舜水の意見をとり入れ、「天下の楽しみに後れて楽しむ」から「後楽園」と名づけられました。 庭園は池を中心にした「回遊式築山泉水庭園」になっています。入ると先ず雪吊りの松が池に映り、東京とは思えない静かさです。まだ紅葉も真っ赤に残っており、円月橋、渡月橋、得仁堂、と順次巡りました。兼題になっていた竜の玉を発見した時は皆で歓声を上げ写真を撮りました。
下欄の「小石川後楽園」の写真をご覧ください。
12月の句会
・日時:12月19日(水)13:00~16:30
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は『俳句雑誌より俳人の詠む良い俳句』でした。
例句: 鈴木 鷹夫
・ 青空は雲を忘するる枯木立
・ 約束のごとき快晴水つ洟
・ 裸木に侍りて猫の日向顔
・ 底冷えに只ぶらんこの垂れてゐる
第92回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
にぎやかに男料理の鰤大根 |
興 洋 |
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◎ |
曇天や土寄せ上げる葱畑 |
要四郎 |
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◎ |
火の見櫓ありたるあたり鳥渡る |
光 夫 |
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○ |
潮の香の橋上駅や初茜 |
斐紗子 |
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○ |
一切のことそのままに年詰まる |
芳 洲 |
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○ |
裸木の枝の細やか風の中 |
源 一 |
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○ |
老犬の眼の靜か日向ぼこ |
典 男 |
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○ |
一人旅冬の筑波の峰二つ |
正 |
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○ |
前山の紅葉我が家に及びけり |
キミ子 |
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