第95回 C-Netひたち俳句会
文学散歩「頼朝 決起の跡を行く」の旅に3月4日参加して、「蛭ケ島公園、真珠院、願成就院、北条政子産湯の井戸、石橋山古戦場」を巡って来ました。蛭ケ島公園は伊豆の国市韮山にあり源頼朝が20年間を過ごした流刑地として知られています。公園内には頼朝・政子夫妻の像が作られていました。真珠院は源頼朝との悲恋に死んだ八重姫を祀る御堂。八重姫の木像と供養塔が安置され、御堂右前の大木は、那木(和木)といって、葉が横に裂けず「愛のお守り」と、「家族平穏のお守り」として功徳があると言われています。願成就院は、高野山真言宗の寺院。北条氏の氏寺で境内は国の史跡に指定されている。仏師運慶の数少ない真作の一つ、阿弥陀如来坐像などの仏像を安置。現在五百羅漢造立中で眼鏡やネクタイをした羅漢も並んでいました。テレビでお馴染みの北条政子産湯の井戸。そして石橋山古戦場は源頼朝が挙兵したが大敗したところです。蜜柑山の道を息を切らして登ると、頼朝軍の戦死した若武者佐奈田与一祀る佐奈田霊社がありました。
下欄の「文学散歩「頼朝 決起の跡を行く」」の写真をご覧ください。
3月の句会
・日時:3月13日(水)13:00~16:00
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は『名句鑑賞』でした。
下記の俳句を読みそれぞれの鑑賞を致しました。
1.雪残る頂き一つ国境 正岡 子 規
焦点を絞って神々しい春を感じる。残雪、芽吹きの春、エネルギーの湧く句。
2.生きかはり死にかはりして打つ田かな 村上 鬼 城
父祖伝来の田を耕している。連綿として受け継いでいく命のありようを感ずる。
3.春ひとり槍投げて槍に歩みよる 能村 登四郎
槍投げを一人練習している情景、孤独な練習、真摯な姿勢。
4.青空や花は咲くことのみ思ひ 桂 信 子
自分が桜になったような擬人法の句、阪神大震災、人は眼前のことに一生懸命励む花も咲くことのみが象徴的である。
第95回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
準特選 |
三陸の東風をはらみて大漁旗 |
芳 洲 |
|
◎ |
古民家の手作り雛や町おこし |
興 洋 |
|
◎ |
春浅しひとり住む子の誕生日 |
典 男 |
|
○ |
波音を総身に河津桜かな |
斐紗子 |
|
○ |
淋しさのたまりとなりて竜の玉 |
光 夫 |
|
○ |
県道に重機轟く二月尽 |
源 一 |
|
○ |
定年の記念の山茱萸花盛り |
正 |
|
○ |
鎌倉古道水仙の真つ盛り |
キミ子 |
|
|