第96回 C-Netひたち俳句会
文学散歩3泊4日の旅「九州壇ノ浦、火の山公園、赤間神宮、開門海峡、五家荘平家落人の里、古事記の高千穂神社、天岩戸神社、他」を巡って来ました。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。かの有名な源平最後の合戦の場として、知られる壇ノ浦から清経は、八代市五家荘へ落ち延び、豪族緒方氏の娘を妻として緒方姓を名乗る。椎原にその後裔という緒方家住宅がありました。猪に合うという谷深い山中に、昔懐かしい囲炉裏の家があり、椿、躑躅がさいていました。
古事記の神話の里、天孫降臨の地高千穂神社、天岩戸神社、高千穂神社は杉の巨木に囲まれた中にある本殿の創建はおよそ1800年前といわれている。天安河原は岩戸川を500m位行くと、河原の中央部の洞窟には天安河原宮があり、この付近では「願いを込めて小石を積むと願いが叶う」として多数の石積みがみられました。
神楽殿で行われた、高千穂の夜神楽を見ましたが、素晴らしいものでした。
下欄の文学散歩「五家荘平家落人の里から高千穂の旅」の写真をご覧ください。
4月の句会
・日時:4月17日(水)13:00~16:00
・場所:NPO法人 コミュニティNETひたち多賀事務所
小野先生の講話
今月は『作句時の注意』でした。
下記の俳句を読みそれぞれ皆で考えてみよう。
1. 春浅し千年の楠力あり
春浅し効いているか、明るくした方が良い、具体的な季語を持ってくる。
・春の雨千年の楠力あり 力強さを感じる。
2.観覧車春の天地を眺めけり
説明、報告になる。春の喜びを表現したい。
・あめつちに春の息吹の観覧車
3. ぼたん大輪無口なる漢佇つ
下五で変換を図りハッとさせる。
・ぼたん大輪無口となりて漢佇つ
第96回C-Netひたち俳句会結果
◆小野さとし先生選◆
特選 |
(無し) |
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○ |
娘とのたまの晩酌木の芽和 |
芳 洲 |
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○ |
草青む小屋に立てかけ錆し鍬 |
光 夫 |
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○ |
手応への溝板上げる落ち椿 |
源 一 |
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○ |
花吹雪き散歩がてらの墓参り |
興 洋 |
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○ |
四月一日新装歌舞伎の三世代 |
典 男 |
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○ |
お茶席の菓子のさまざま桜かな |
正 |
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○ |
一山を大きく揺らし海の南風 |
斐紗子 |
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○ |
寂光土春の日差しの岩うちは |
キミ子 | |
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